当番を忘れるところだった

 今日は登板の日であった。昨日までは行く日か行かない日か迷っていた。そう私は忘れていたのだ。それで今日の朝もし当番の日だったらまずいと思って決断してい行った。そして朝早く起きて作業所へ行った。今日は土曜日なので七時にならないと鍵が開かないのである。だから休憩室の二階で寝て鍵が開くのを待っていた。十五分ほど前に鍵が開いた。私は一階の休憩室に行って作業着に着替えた。時間があったので少し休んでいた。それから七時半ごろに作業を始めた。今日は天沼と紀水苑のパンの包装だけであった。だからゆっくりやっていた。するとしばらくしてMさんがやって来た。Mさんは知的であるが親に厳しくしつけられている。だから作業がとても丁寧できちんとやってくれる。私の作業所では一番丁寧できちんとやる人だ。ただ遅いだけである。仕事はとにかく遅い。でもその作業が終わって最後に見ると素晴らしく美しい。私の作業所で一番だろう。今日は私とMさんとAさんの二人で仕事をやった。Aさん次の日のパンを整える作業があるので忙しい。バターロールやドッグリールを次の日使う数の分だけ整える。買い物に行ったりもしている。だから結構忙しい。今日のように天沼のパンがある時はバターロールが多くなるに尾で大変である。たとえば今日は玉子ロール、コロッケパン、ソイーズサラダとある。玉子ロールは十五個、コロッケパンも十五個、ソイーズサラダは十個である。都合四十個である。簡単なようでこれだけの数をそろえるのは大変である。それにそのほかにお店のパンもある。お店のパンは別にバターロール、ドッグロールをそろえなければならない。だからない日きちんとそろえないといけないので大変である。土曜日は月曜日のパンをホイローに入れてそろえておかなくてはならない。だからAさんの仕事は大変なのである。時間のある時は買い物にも行く。真面目に仕事を一つ一つこなしていく。話は戻るが、Mさんは行動が遅いのだ。先ほど書いたように仕事が遅いのでそれは我慢してあげなければいけない。私の作業所はそういう障害者が集まってみんなが力を合わせて仕事をするところだからである。一人一人問題はあるが彼らには何か一つ優れているところがある。その一つを伸ばせればより素晴らしくなるのだが......。今日一緒に仕事をしたMさんも記憶力や品物の出来などは人一倍優れている。遅いのを取れば文句なしである。私もそれを見て仕事をしていてその姿が大変勉強になるのだ。今日は登板の日で行ってよかった。忘れず行けてよかった。後は自分の体調が元に戻ることを祈るだけだ。